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グリーンウォッチングVol・37

 ダービー・ウィークこそ、グリーン愛馬会所属馬の出走は少なかったが、年明けからのグリーンの稼働率が、かなり高い。

 東京競馬場でも、以前パーティーで会った人たちが、一喜一憂している様子を、いく度となく見かけるし、河野代表もパドックや検量室前をアチコチ走り回っている(笑)。

 さて、そのダービーには間に合わなかったものの、募集時でも相当人気を集めたミルシャイナーの初勝利は、内容も時計的も、さすが血統馬を思わせた。

 デビュー戦は、東京の1400m。折からの雨で、馬場は重。1分25秒3と、走破タイムは目立たなかったものの、大外から、一完歩ごとに末を伸ばしての3着。能力の在り処は見て取れたが、一度使って馬体減りはないか。良馬場・1800mの距離延長に、果たしてどう対応できるか。まだ課題は残っていたように思う。

 案の定、好スタートを切ったはいいが、短距離ベースの競馬を使ったことで、バックストレッチでは、1000m通過が59秒7の平均ペースだというのに、若干気負いも目立った。

 抜群の手ごたえで直線入り口に差し掛かったものの、最後は詰めが甘くなるのではと、ハラハラもしたが、残り1F標識で、もう一度グイと脚を伸ばし、終わってみれば、後続に2馬身近い完勝。最後のひと踏ん張りと、1800mへの対処は、デビュー戦で我慢を覚えさせたからこそだったか。

 1分47秒8とタイムも評価できるが、マイル通過は1分35秒4。将来的には、距離を延ばす形かマイラーとするか。ここらあたりの選択肢は、楽しい悩みとして、ただ496キロという体重にしては、まだトモが尖っている。忙しい小回りコースと右回りが、これからの宿題になるのかもしれない。

 なんて、4月末に、北海道の産地馬体検査に立ち会うことができ、クラブの供給先でもある社台グループ生産馬もたくさん目にしたが、社台F生産馬は、厚さ20センチのダートをメインに馬を鍛えているだけあって、育成の早いチームは、総じて胸前および尻回りが強靭。

 対する坂路主体のノーザンFの調教馬は、贅肉のないしなやかな馬体が特徴的。空港育成馬は、この二つの牧場とは、また微妙にサシ加減が異なり、三者三様の仕上げで世に登場することになるが、募集馬選びは、最終的には個人的な好き嫌いということになるんだろうなぁ…。

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