「直感で運試しの巻」
「はじめ良ければ、すべて良し」、
スプリンターズSは何としてでも的中させて勢いに乗りたいところ、一服しては資料をめくり、一服しては予想をし、一服しては天を仰ぎ、そうこうしているうちに眠くなり、傍らにある『週刊大衆』を手に取ってみる。
ヌード写真で目が覚めるのではない、丹下の師匠・井崎脩五郎さん曰く、
「ラインクラフトの追悼レース。高松宮記念で入った14番枠が臭う」
との旨、出馬表のその枠はサイレントウィットネスが入り、その橙色の帽子で、昨年のスプリンターズSを勝っているのだ。
同馬は開催日の10月1日が誕生日、中華人民共和国成立も10月1日、香港馬だけに、その符号も我然臭ってくるのが人の情。
ついでに言えば、ラインクラフトは4月4日のオカマの日に生まれ、サイレントはセン馬。
サインでがんじがらめにされているように見えるのは、それだけボクに自信がないからで、じゃあ今年の4戦未勝利はどう解釈されればいいの? と訊かれれば口をつぐむしかない。
丹下のようにラップでビーナスラインを導くならば腹も決まるが、数字にはからっきり弱い身、
いまだに「1+1=」を平気な顔で「田んぼの田の字」と答えてしまう情けなさ。
サインも駄目、数字も駄目とくれば、あとは何にすがればいいのか、展開状態適性騎手血統……、と髪をかき乱したまさにそのとき、
『馬券ブレイク』の不破チャンよりメールが来た。
「栗岩さんは、ぜったいにハマるはず」
と指定されたサイト、
を即クリック、小田和正の「言葉にできない」が流れ始め、そのメロディーに何とはなしに気持ちが救われてくる。
甲高い小田の声に乗る映像は紛うことなく「蜘蛛の糸」だったのだ。
映像も終わりに近づく、画面には「JR神戸線」の案内板が写し出される。
ここに書かれていた言葉とは──。
膝を打つ、ボクは「かんだた」ではない、すべての競馬ファンにこの文字を読んでもらいたい。
誰もが、4頭BOX馬券を買うことになるはずだ。
カーカーカー。
この直感よ、当たれ。
願わくば、高めのベンバウンが絡んでくれればオイシイのだけれど。
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