「的中馬券に税金!の巻」
丹下に香港行きを命ぜられて考えていますが、たぶんその日は、中山競馬場に行っていると思う。
以前、香港競馬に行ったことがあるが、とてつもなくおもしろかった、という印象はない。
笑ったのは、競馬ではなく、一緒に行った『最強の法則』編集長の岩神光一。
「食事をしながら競馬ができる」
といったツアーだった。
各国のツアー客と同じ部屋に案内されると、バイキング形式になっていて、ホテルの立食パーティであるような「ローストビーフを切り分けてくれる」コーナーもあった。
その部屋で馬券検討をしたりするわけだが、岩神がどこかに行ったきり戻ってこない。
何かあったのでは、と探しに行くと、大柄なイギリス人夫婦にオーダーされて、一生懸命に慣れない手つきで、ローストビーフを切り分けているではないか。
ひきつり笑顔で。
岩神は「蝶ネクタイ姿」で、ちゃんとした格好だったから、ボーイと間違われたのだった。
「自分は、アンタと同じで、競馬をやりに来た客だよ」と下手な英語でしゃべっても聞き入れてくれず、逆に顔を真っ赤にされて怒られたらしい。
「何で香港まで来て、肉を切らなきゃならないんだよ」と嘆いていたが、欧米人なんて、今でも東洋人を見下しているのが現実ということだろう。
というわけで、馬券の買い方も分からなかったし、予想新聞も読めないし、メシも食わなきゃならないし、ただただ、あわただしかったということくらいしか覚えていない。
ああいうのは、何度も行くと勝手がわかってきて、楽しくなるのだろう。
ま、今回は日本からも他国からも好メンバーが集まるので、「生」での観戦はおもしろそうだが。
丹下の書いていた、
「日本では当たり馬券に税金がかかる」
という件は、以前、調べたことがある。
ある馬主さんを取材したとき、
「紙面には当たった金額を載せないで欲しい。税務署に入られると困るからね」
と念を押されたからだ。
ちなみに、当たったレースで投資した金は必要経費として認められる。
1日の予算5万円として、第1R〜第4まで各1万円ずつ買って外れても、計4万円は控除されない。
第5Rで1万円買って当たれば、その1万円だけが経費として認められる。
これまで的中馬券の申告はあったのか。
また、その分の税金を滞納したりした人はいたのか。
を税務署に訊いてみた。
その時点での回答は、申告された事実はないし、だから滞納なんてないし、こちらから、査察したこともない、とのことでした。
カーカーカー。
だから、NHKのように切羽詰らない限り、馬券で当てたからといって税金を取られるようなことは、まずない。
だから、みんな、遠慮せずに当てまくってね。