「オレだって、隠すくらいの所得があれば……、隠してみたいもんだよ」

　マンガ家の「くらたま」こと倉田真由美さんが、東京国税局の税務調査で「約1800万円」の所得隠しを指摘されたことが新聞に載った１１月３０日の木曜日。

　丹下から、ため息まじりに、こんな電話があったのだった。

　気持ちは分かる。

　まったく見ず知らずの他人であれば、べつにどうということのほどでもないが、今、この二人は『ＦＲＩＤＡＹ』で「ＧＩ１０番勝負」を連載中なのだ。

　つまり、毎週のように顔を合わせているわけ。

　その大所得者「くらたま」に、ボンビー丹下が「儲けさせてあげよう」と馬券指南をするのだから、何ともアンバランスな関係だ。

　いわば「競馬版ローマの休日」とも言われ始めている。

　ま、「くらたま」も追徴税額が約６００万円ということだから、目先の金は必要だろう。

　丹下は追徴税額分の馬券を的中させてあげることができるのだろうか。

　……ということで、さっそく新聞発表翌日に発売された『ＦＲＩＤＡＹ』を買ってみた

　（くすん、わたしなんか、雑誌代金３５０円を払うのさえ躊躇してしまったよ）。

　７８ページをめくると、目をバッと大きく見開いて白い歯を前面にむき出して笑っている丹下（お前は新庄か！）と、丹下にすがりつくように腕を絡ませ、しかし、半信半疑のひきつり笑いを見せる「くらたま」が、二人して「えいえい、オー！」のポーズ写真。

　ジャパンＣでガミッてしまい赤字になった彼女の、

　「このままじゃ、有馬記念までにお金がなくなっちゃうよ〜。今週は何としてもドーンと当てて儲けさせてぇ（笑）」

　という発言は、所得隠しを知った今だからこそ、妙にリアリティを感じるのだ。

　しかし、取材された時点で、そんなことを知るはずもない丹下は、

　「牝は牡に比べて成長が早く、２歳１２月頃は人に例えるならば“番茶も出花”の１８歳。どんな牝馬も、その年頃だけが輝きを放つもんです。ワタシたち人間の牡も、その独特の色香に魅せられ、甘い誘惑に抗し切れず、柔肌に飛びつき道を誤ったりしますが（笑）」

　「オジさんの馬券は、旬の牝馬に限りなくスケベ心を抱いての（笑）、万馬券狙いとしましたが、１８歳の時分は、さぞかしきれいだったろう、くらたま♡」

　と、口だけは絶好調の能天気ぶりを発揮している。

　読めば読むほど、３５歳の美人マンガ家を前に浮き足立つ４８歳丹下日出夫の姿を想像できるのだが、さて、この時点での「阪神ＪＦ」の予想は、

　「◎ルミナスハーバー、○アストンマーチャン、▲ローブデコルテ、×ウオッカ」

　となっていた。

　昨日の丹下ブログ

　「予想のアレコレは、続きをクリックしてね」

を読むと、ルミナスハーバーの腹の巻き上がりを嫌って、◎と○を入れ替えていたが、さぁ、どっちが当たるのでショー。

　カーカーカー。

　丹下は、男を上げるのか、

「だめんず・うぉ〜か〜」

　になるのか。

　そして、「くらたま」との「老いらくの恋」を成就できるのか。

　阪神ＪＦは、午後３時４０分スタートです。

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