「マスコミの罪の巻」
由来はいくつかあるが、わたしが知っているのは、
「映画業界の言葉で、晴天の空が缶ピースの色に似ているから『ピーカン』と呼ばれた」
という説。
そんな天気の良い日に、秋の東京競馬が開幕。
世界一というターフビジョンではどんな迫力に映るのか観てみたかったのだが、とつぜん、墓参りが入ってしまった。
来週は、グリーンチャンネルの仕事が待っており、初陣は菊花賞当日になる。
う〜ん、府中に行けないとストレスがたまる。
地方に散っている愚弟二人も戻ってきて、先祖に手を合わせた後は、酒三昧。
昼間っからヘロヘロになるのは、テレビ出演直前の丹下状態か。
帰宅して、録画しておいたVTRを見る。
確かに15時〜16時までフジテレビにセットしておいたのだが、まったく始まる気配がない。
いったいいつまで「F1日本グランプリ」をやっているのか。
後でラテ欄を確かめると、スーパー競馬は15時45分スタートだった。
まったくこれだから嫌になる。
フジテレビの日だっけ、24時間番組があるときは、競馬はレースの瞬間のみ。
独占中継なんだから、もっと責任を持ってほしい。
でなければ、夜のダイジェストをもっと増やしてほしい。
でなければ、そういう日は他局に放送権を貸すとか。
結局、15分間分しか録画できなかったではないか。
腹、立つ。
翌日、昔から相談に乗ってもらったりしている先生から、メールでお叱りを受ける。
要は、
「お前もマスコミの端くれなのだから、ちゃんとディープインパクトのことを取り上げなさい」ということ。
他人のことに腹を立てている場合じゃなくなった。
曰く、
「わたしのような素人さえ、レース前に周囲に聞かれ、『三ヶ月ぶり、初コース、初斤量。それで勝てる凱旋門賞ってナンなのだろうか』と思ってました。マスコミは、初斤量は別にして、他の2点には言及しない。きっとそれは、調教師や関係者を批判することになるから、恐れ多くて書けないのでしょう。レース後、いくつかの新聞に目を通したけど、ローテーションを指摘していたのは、ルメール騎手だけだった。彼、次に来日したら騎乗馬がないかも知れませんね。それにしても、こと競馬に関しては、日本にはマスコミはないのも同然です」
一生懸命に走ったディープインパクトがかわいそうに思えた、とも。
耳が痛いが、確かに、どうして前哨戦を使わなかったのか。
その理由を陣営には聞いてみたい。
その選択がいいか悪いかは各人の判断によるが、はっきりと取材しておくべきだった。
カーカーカー。
マスコミが本音を書かないのは、今に始まったことではないけど。
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