丹下倶楽部

丹下日出夫が監修するPOG(ペーパーオーナーゲーム)最強情報サイト

facebook RSS2.0

丹下の懺悔

「漱石と明治競馬の巻」

 『三四郎』を読了。

 久しぶりに読んだけど、新鮮でした。

  20060723-sanshirou_M4205.jpg

 

 「(隣の男が大学の先生の似顔絵を描いていた)画はうまく出来ているが、そばに、ひさかたの雲井の空のほととぎす、と書いてあるのは、何の事だか判じかねた」

 こういうナンセンスなセンス、好きです。

 それはさておき、競馬の話が出てきたのには驚いた。

 三四郎の友人、佐々木与次郎が他人から預かった金を馬券ですってしまったというトホホなくだりがあるのだ。

 この小説は、明治41年9月〜12月まで『朝日新聞』に連載された。

 その当時、若者が競馬にはまるなんてことがあったのだろうか。

 明治天皇の

「馬匹改良の役所を設置せよ」

なるご下問が発せられたのが、明治37年。

 資金を集めるため、その最良の方法として競馬の施行が選ばれたのだが、中心人物として白羽の矢が、安田伊左衛門に立てられた(「安田記念」は、彼の功労に対して創設)。

 安田は明治39年に「東京競馬会」を設立させ、東京の池上競馬場で日本人による最初の馬券発売が行われた。

 けっこうな売り上げだったそうで、翌40年には目黒競馬場がオープンする。

 『三四郎』の舞台は本郷だから、漱石は目黒競馬を想定して書いたのだろうし、本人もイギリス留学で競馬を知っていたはずだから、勝負もしただろう。

 しかし、

 「与次郎が、他人からの預かり金で、馬券を買って、負けた」

という文脈は、ポイントである。

 せっかく盛り上がっている競馬のイメージを落としかねないのだ。

 何故なのか

 

20060723-Kobe-keiba 6380.jpg

<競馬イラスト  by Wikipedia>

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.23.2006

今日は昨日ではない

 先週は風邪の後遺症の関係で、新潟出張はお休み。

 新潟入りは、二週目の今週が初めてになるんですが、一年たつと、車窓から眺める風景も、新潟の町並みも少し変化する。

 古町の、スナック「」のママも、「秋山郷」の女将も、元気でやっていますかね。

 なんて、長野方面は、土砂災害で大変なことになっているみたいですが、新潟は大丈夫かなぁ。  

 気の小さい、ワタシと井崎シューゴローは、新幹線に乗るのが不安で不安で(笑)。

 「気楽に行ってきなさいよ。いざとなったら保険があるから

と、フグ女房。

 何かあった時は、キミじゃなくて、娘の写真を見ながら息絶えたいもんです……

 

 さて、変化といえば、函館記念

 今年は、いつもの年より、少しメンバー構成が異なるかも。

 予想のアレコレは、続きをどうぞ。

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.23.2006

グレインアート初時計(ゲートでチクタク)。タケもばんざ〜い

 7月20日、木曜日。

 函館で、グレインアートが、ゲートから初時計を出しました。

 ● 15秒3—15秒2

 青本の取材で3月に社台Fに行った時も、動きのよさでは、かなりスタッフの評価も高かった馬ですが、その後、戸田厩舎キストゥーヘヴンが桜花賞を勝ち、お兄ちゃんがNHKマイルを2着。

 ありゃま、こりゃまで、社台Fのスタッフはもちろん。照哉サンまで気分がよくなり噂が噂をアレコレし(笑)、追い風に乗ってで関東限定のPOGでは、ジャンケンの嵐となってしまった馬ですが、現実に時計が出た。

 「ファンの皆様、おめでとうございます

 ヤクルトの若松監督の優勝インタビューを、つい使ってしまうワタシですが

 (武クンも、ディープの菊花賞だかなんだかで使ったよな)、

グレインの始球式があったら、ぜひワタシにも投げさせてください。

 20060722-060721-2125.jpg

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.22.2006

「最後のチャンス」

 先週の木曜日の新聞に、ディープインパクトのフランス遠征の詳細が載せられていました。

 まだレースはずっと先なのですが、私の周囲もざわざわしてます。

 それはファンも同じようで、凱旋門賞応援ツアーの人気が非常に高いようで、旅行会社の方も喜んでおりました。

 私も行きたいのですが、なにせ旅費が高い(涙)。

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.21.2006

「いよいよオープン戦、注目はインパーフェクト」

 夏競馬は暇ですねえ。

 私のようにPOGを中心に競馬を見ている人間は、2歳戦が1日1場で1〜2レースしかないこの時期は、ホント退屈なんですよ。

 まあ、別に古馬は全く見ないわけではないのですが、重賞も面白いメンバーではないですし。

 アイビスサマーダッシュも条件戦と何ら変わりませんしね。

 でも、今週は函館と新潟で初の2歳オープンが行われるので、少し私のもエンジンがかかってきました。

 函館のほうはほとんどの出走馬が地方競馬なのに、人気はJRAの3頭に集中していますが、注目は地方のインパーフェクト

 といっても馬券的にというわけではありません。

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.20.2006

ローズおっとっと

 函館Wの直前・水曜日の追い切りは、横山典クンが跨って5Fを単走。

 ● 67秒9−40秒7−13秒3を馬なり。

 ローズオットーの攻め馬に、おっとっとと思った方もいらっしゃるでしょうが、先週の水曜日に、

キングオブロマネ(産地馬体で見たときは、かなりいい馬に思えた)

辺りを従えて、4頭併せの大外を追走して先着。

  日曜追いも交えていることだし評判通り、勝ち負けできるんじゃないかな。

 ま、レッドベリルのこともあるんで(笑)、芝1800Mを、牡馬に混じってどうかが若干気になるが、調教・血統通りなら、普通におめでとうだと思うんだけどなぁ…。

 気になると言えば、むしろ勝った後のローテーション。

 1800Mを使った後は、さすがに1200Mには戻せないだろうし、ということは函館2歳Sは回避?

 札幌2歳に照準を合わせるとなると、クローバー賞にはイクスキューズグレインアートも、最終的には札幌2歳にローテを絞っている。

 牡馬相手の中距離戦は、善戦はあるが、なかなか勝ち切れないからなぁ…。

 なんて、うらやましくてうらやましくて、ちょっとヤキモチを焼いてるオレ(笑)。

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.19.2006

あら。マリンちゃんが、ハナを切れない。

 確かテレビで、体重はマイナス10㌔とか言っていたし、グリーンチャンネルのパドック解説で、「危ない人気馬」みたいなことを言っていたし、ヤバいぞヤバい。

 3F標識でカメラがパーンさて、大西クンが気合をつけて先行勢に取り付いて行こうとするのが見えたが、ハナを叩けないマリンちゃんに、追い上げる根性はあるのかなぁ。

 直線半ば、先頭のサチノスィーティーと後続が、チギれ加減。

 さっきテレビでパドックを見たが、前走の福島同様、気配はすんごくよかったよな。

 そう。福島の白河特別は、サチノスィーティーで、2着のジョイントスター

 ウチの新聞は、本紙予想の馬単は、いわるゆ「裏目」を取るのは予想は4点。

 7点予想なら、下三つの△—◎は裏がない。

 コンニャロ、馬券も予想も裏をくらって万馬券をハズした馬だったよな。

 その前走の状態を更に上回る調教タイムを、今回も叩き出していたのは知っている。

 パドックも、すんごい気合乗り。

 おまけに得意の道悪。

 だけど、軽い新潟の芝で直線競馬だし、ちょっとくらい時計がかかっても、スピードの絶対値が足りないハズだ。

 なんてことを思ってテレビを見ていたら、あいやぁ。

 ホントに逃げ切ってやがんの。

 おまけに本命のマリンフェスタは、よく頑張ったが2着止まりですか。

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.17.2006

新たな2歳馬が入厩

 7月始めの函館の産地馬体検査は、札幌開催と秋を睨んでのゼッケン登録ですが、おっと。

 藤沢厩舎は、母ケイウーマン母サトルチェンジ母サンタフェトレイル母シャイニンレーサー母タニノクリスタル母フェアディール母Pulsatilla母RozaRobataの8頭が、新たに登録。

 ま、全部が全部、即デビューとはいかないだろうが

(ゲート試験を受かったら、牧場にお帰りという馬もいる)、

ローザロバータといえば、先日のセレクトで1億6千万円で落札された、あの兄ちゃん。

 けっこうアブラっぽいところが揃いましたね。

 

 関東のPOGシーンで人気のグレインアートも、

「函館入りしましたよ」

と、セレクトセールの時に、社台FのSサンが言っていましたが、調教友達のヴェルトマイスターは未登録。

 残念ながら、9月以降のデビューとなりそうですが、丹下厩舎サムライタイガースが入厩予定(角居厩舎)。

 とりあえず一歩前進です。

 

 さて、今週から新潟開催。

 開幕週は、今年からアイビスSDが組み込まれましたが、その予想のアレコレは、続きをクリックしてね。

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.16.2006

グリーン・ウオッチングVol 2

 前回号で述べたピエネヴェーレが、いよいよの新馬戦ですか。

 土曜日の新聞を刷り終わって、ひと息つき、グリーンチャンネルのパドックを見させてもらいましたが、耳を立て気味で周囲を見渡し、少しピリピリした感じのある馬に映りましたが、目一杯に調教で攻めると、テンションが上がる可能性を見越して、直前の追い切りは単走で南W・69秒1—40秒7—12秒7を馬なり。

 そこら辺りのサジ加減、小笠サン。なかなかじゃないですか(笑)。

 他の有力どころは、シャトルルージュはパドックで頭を上げ加減。

 ひょっとしたら、出遅れるかもしれないなと思っていましたが、中舘クンは、中間の調教に跨っていたこともあって、「クセ」みたいなものをつかんでいたんでしょう。

 気負いを逆手にとって、好スタートでポンと1馬身のリード。

 大外枠のワルキューレも、パドックでは前肢を気にする素振りを見せていましたが、返し馬ではバネのある走りで脚元がほぐれた。

 4コーナーでは、手ごたえよく絶好の好位の内ポケットをピュッと回ってきただけに、一瞬突き抜けてくるかなとも思いましたが、うーん。もったいないね……。

 もう少しスタートがよかったら。軽い良馬場だったら、スピードに乗り切れも違ったのか。

 一度使ったことで、テンションが上がりすぎることもあるし、予想を打つ立場としては、まだ慎重に構えなければいけないところもあるんですが、一応のラインには到達したように思います。

 ちなみに、調教のアレコレですが、毎週水曜日。

 会社に行くと、南Wが今の時期なら10枚前後。

 坂路が6枚、北C・南Dが4〜5枚。

 函館のWとダート。栗東からは、CW・DW・E・Bコースにゲート。そして坂路と、美浦ぶんと同量の、合わせて50枚前後の調教データが、ファックスで送られてきます。

 20060715-060715-1822.jpg  20060715-060715-1823.jpg

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.15.2006

「馬肉問答の巻」

 20数年前に読んだきりの夏目漱石三四郎』であったが、仕事の都合で再読している。

  20060715-sanshirou.jpg

 

 あの頃は、「競馬」の「けの字」も知らなかったが、競馬にどっぷりと漬かっている今は、馬の話題が出てくると敏感になる。

 今日読んだところに、こんなエピソードがあった。

 

 「(熊本の学生は)たまたま飲食店へ上がれば牛肉屋である。

 その牛肉屋の牛(ぎゅう)が馬肉かも知れないという嫌疑がある。

 学生は皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁へたたき付ける。

 落ちれば牛肉で、ひっ付けば馬肉だという。

 まるで呪(まじない)みた様な事をしていた」

 

 馬肉は鮮度が命というから、みずみずしいそれは壁にペタッとくっ付いて、ナメクジが這うように落ちてくるというイメージか。

 

 ここで、競馬界の命題が思い浮かんだ。

 「競馬に関係している人は、馬肉を食べてもいいのかどうか

  20060715-shimofuri.jpg

 

(さらに…)

《現在の人気ランキング順位は?》
07.15.2006