丹下倶楽部

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「こんな衝撃はいらない」

 奈落の底に突き落とされた。

 最後の最後に、こんなにも大きな負の衝撃が待っていようとは。

 もちろん、ディープの薬物騒動である。

 なかには、

「日本では認められているものだから、勘違いで済む」

とノンキなことを言っている輩もいるが、せっかく競馬に眼を向けてくれた一般人に、そんな戯言は通じない。

 正直、どのようにして薬物が投与され(吸入され)、何を目的にして行われたのか、現時点では多くの情報が交錯していてわからない。

 一応、まとめると以下のような感である。

  (1)使用された薬物

    イプラトロピウム(呼吸を楽にさせるもの)

 (2)使われた時期

    レース1週間以内(これより前だと、薬が抜けている)

 (3)何を目的に使われたのか

    治療(もちろん呼吸器系の改善のはず)

 (4)誰が使ったのか

    フランスの獣医資格のある人(フランス滞在中は、この立場の人がいないと治療ができない)

 

 簡単になとめるとこんなようだが、今後新事実により上記のことは覆されることもある。

 しかし、どれもこれも納得いかないことばかりである。

 池江厩舎は、欧州ではないものの、ステイゴールドトゥザヴィクトリーで海外遠征を経験しており、金子オーナーカネヒキリなどで、経験済み。

 そんな方々が、フランスでは薬物を全面禁止なんてことは間違いなく知っているはず(素人の私でも知っているくらい)。

 このあたりは徹底していると思われる。

 ならば、フランスの獣医がやったのか。

 まさか、国内のルールを知らないことはないだろう。

 そうでなければ、やったところで免許を剥奪されるだろう。

 では、誰がやったのか?

 というところを現在確認中なのであろう。

 他にも陰謀説、カマシ説もあるが、陰謀はともかく、カマシ的にはむしろマイナスの薬物らしいので、それは無い可能性が高い。

 このあたりは、JRAに任せるしかない。

 それにしてもタイミングが悪い。

 ディープの凱旋門賞3着で、競馬は世間も巻き込み注目度を増した。

 そんなときに冷や水をぶっかけられた引退表明、そして薬物騒動。

 競馬のイメージは、中では気がつかないが、外では下落傾向にある。

 今週は菊花賞。

 昨年はレースも終わっていないのに「ディープ三冠記念グッズ」が売られるなど、記録的な盛り上がりを見せた。

 そして今年も三冠をかけてメイショウサムソンが出走するが、話題は昨年に比べあまりに低い。

 ディープブームは競馬ブームに結びつかないという話をよく聞くように、ディープの活躍は、競馬全体の売り上げや入場人員増に結びついていない。

 しかし、ディープの薬物によるマイナスイメージに限っては、競馬に影響するのではないかと非常に不安である。

 とはいえ、我々も立場上、マイナスイメージになるからといって、蓋をすることはできない。

 非常に困った。

 とにかく、真実を明かして欲しい。

 ここでしっかり答えを出さなければ、この先は日本競馬は、国内でも国外でも蔑まされる。  

 

 

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