Xたち
有馬記念も終え、世の中は冬休み。
つい最近売り出し、入居を済ませた家の裏の建売住宅の新しい家族たちの、小さな子供たちの声が届く。
今住んでいる家と同時に買い始めた、最近は眠ってばかりいる老犬が、子どもたち嬌声に、ふと頭をもたげる。
遠い昔の、ワタシの子どもたちの声を、懐かしんでいるのだろうか。
しかし、駄犬の年の数だけ、家のローンを払い、払うんだなと、小人はタメ息をつく。
ふう。有馬記念も、ハズれ。
エイシンフラッシュの耳袋に気がつくのが遅かった。
そのアレコレは、丹下倶楽部の“戦い終わって日は暮れて”や、“ヨミトク競馬”でどうぞ。
火曜日は、最後のレギュラー原稿を2本。ブログを書いたあと、29日の東京大賞典の予想と原稿を入稿予定。
明日、28日は、新橋のGateJで、6時から東京大賞典のトークショー。
これで、ほぼ仕事は終わりです。
丹下倶楽部と当ブログでは、年末の調教の動向と、今年の締めくくりの、2歳番付を更新するつもりですが。
仕事を終えたら、今日の夜は、東野圭吾サンの、“容疑者Xの献身”でも見ようか。
報われることのない愛に悶える主人公のXと、当コラムの管理人である丹下悶や栗岩太郎の姿がダブり、なんだか切ない物語です。
東野圭吾サンや宮部みゆきサン。ちょっと骨太なら高村薫サン。
ま、彼らの小説に関して、好き嫌いもあるだろうけれど、テレビ用のドラマとしては、いい作品群が揃っている(映画仕立ては、模倣犯や白夜、マーキスの山あたりの大作でないと、やっぱりちょっと厳しいかも)。
年末年始は、お笑いよりも、こうしたドラマのほうが、オッサンには、ありがたいのだが(BSで、何度でも再放してくれ)。
なんて、2〜3カ月前、宮部みゆきサンが世に出た作品でもある“火車”を、テレビで放映していた。
タイトル名は「かしゃ」だが、内容は消費者金融に追われる家族の、読んで字の通りの「火のくるま」——その顛末を描いた物語だったが、サラ金のアレコレは、政府が中心となり債務をまとめる方向で(当然、政府の負担もあるだろうが)、1年前に「徳政令」でも敷いていれば、業者も借り手も、痛み分けで、根を断ち切ることができたかもしれないなぁと、ふと思ったりする。
借金がチャラになれば、民は明るくなる。
日本経済復活のカギ、根本にあるのは、庶民の気苦労——すなわち、いつもシクシクと心に引っかかる、借金の問題なんだよね。
「そうやって、この前の飲み屋の建て替えを、誤魔化そうとしているんじゃないんでしょうね?」と、最近新大久保あたりで、韓国人のイケメンのフリをして、ナンパばかりしている、弟子の丹下P太郎は言うけれど。
いいじゃん。もう、一年も終わるし…。
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