コンドコソ
土曜、夜11時を回った渋谷。
JRAのイベントホールであるエクウスに、立ち見どころか。会場に入り切れない人たちで、入り口あたりはギッシリ。
なななな、なんだ。この人の群れは。
衛星中継でハーツクライを応援するというイベント出演を依頼はされたが、終電間際の微妙な時間帯。
そして、サッカーのWCじゃないし、イベントとしては、正直50人集まれば成功だろうなと思っていた。
パラパラと20人程度じゃあ、あまりに寂しい。
ですから、近しい人を5〜8人誘って、万が一の ために、サクラを用意しておこうとしたワタシは、土曜の競馬中継が終わった6時過ぎ。
彼らを渋谷のエクウスの目の前にある居酒屋に呼び出し、酔っ払って勢いをつけて乗り込む手はずを整えていた。
本番前の午後10時。
一人で店を出て、司会の松岡サンを交えて打ち合わせ。
「なんか、お客さんが入っているみたいですよ」と、担当のS。
そりゃあ、よかった。
椅子が埋まる、100人くらいで和気あいあいとした感じかも。
それじゃあ、小コネに、
「エルコンドルパサーの凱旋門賞の時のワタシは、テレビの前で“イレ込んどるパパ〜”と、娘たちに呼ばれた」
と、台本の横っちょに小さく書く。
アルコールは、許容量の80㌫で、身体の隅々まで行き渡り絶好調。
うっし。本番。
「タンゲ。タンゲ。タンゲ」
あいやぁ〜。
小さく丹下コールまで起こったりして、この人だかりと熱気はナンなのよ。
エクウスのイベントには十回以上も出させてもらいましたが、300人を超えて、入りきれない人もいる?
——1時前に入れ替えをして、もう一度キングジョージの録画を流す?
・・・・・・
しかし、惜しかったよなぁ。
スタート後、ちょっとゴトゴトっとなったせいか、道中は二列縦隊の外々。
ルメールが、苦心してタイトに馬を寄せコーナーのロスを防いでいたが、できることなら、インで脚をタメたかったのかな。
でも、最終コーナーの手前では、ルメールの姿勢がピクリとも動かず、まだまだ手綱に余裕がある。
これなら。もしかして。
直線に入ってスパリと先頭に立ち、あとヨンヒャク(白川サン調で)。
思わず放送席の机を、競馬場でそうしているように、こぶしでドンドコ叩いてしまったワタシですが(笑)、ああ。残り200で内からハリケーンラン。
あいつ、ラチを頼るクセがありそうだったよな。
道中内々を回っていたら、デットーリのエレクトロキューショニストと一緒に、インを閉めることもできたかも。
エレクトロキューショニストも、2000㍍の馬だし、2400㍍なら振り切れる(アイツの急所だ)。
チラリと頭を掠めたりもしたが、それはいいから、差し返せハーツ!
デットーリにも負けるな!
やたら頭の中をエクスクラメーションマークが飛び交ったが、よくやったよ、ハーツ…。
なんて、レース観戦を終え、再び1時前から、二度三度とマイクを持って、新たにお客さんとキングジョージを観戦。
2時をすぎても熱気は覚めやらず、家に着いたのは朝4時でした。
翌日は新潟。
朝7時か8時に東京駅を出発しないと、テレビ放送のリハーサルに間に合わない。
朝6時にカミさんに起こされたような気がするが、あれれ。新幹線に飛び乗ったのは、9時すぎだったりして(笑)。
ヤケクソ気味に、テンションの高いまま、パドックをウロウロしたりして、一日が終了
(放送もメロメロ)。
ただ、注目の6レースの新馬戦は、何故か西山サンとニシノコンドコソを観察。
産地馬体に出ていなかったし、追い切りでは、上がり1Fがモタつき気味。
カリズマテック産駒だし、前の造りが硬いのではと思っていたが、パドックの身のこなしに惚れ惚れ。
上手に首を使い
(これなら芝でも終いは伸びる)、
トモの送りも深くてリズムがあるし、何より走る意欲に満ち満ちている。
つい弱気になって、予想の印を○にしたことを悔やんだが、直線はなんと、上がり33秒6で、大外一気にシンガリから17頭をゴボウ抜き。
ゴール前は、三頭併走からグイともうひと伸びしての完封。
新潟2歳Sが、一気に視界に入った
(丹下厩舎、本年のPOG初勝ち)。
ちなみに、従兄の友人の所有するコンプリートランは、直線入り口で一旦先頭に立つも4着。
やや一本調子だけど、バテた感じはないな。
ライスシャワーみたいに、丁寧にステイヤーに仕上げていくと、面白い馬になるんじゃないかなぁ。
元UHFのスタッフの、堤サンの旦那さんが担当しているジョウテンファミリは14着…。
今度10月に二番子が生まれるそうですが、その子のためにも、10月までには勝ちなさいよ。
お母さんは、キミのために、馬頭観音に1000円もお賽銭を奮発したんだから(笑)。
最近の『丹下の懺悔』の記事
- 2023〜24年の指名馬30頭を振り返る「丹下のザンゲ」(11〜20位編)2024年5月1日
- 2023〜24年の指名馬30頭を振り返る「丹下のザンゲ」(1〜10位編)2024年4月30日
- 恵みの雨2024年4月26日
- キミにじゃぶゝ2024年4月20日
- つくしんぼう見っけ2024年4月12日
- あれこれプレイボール2024年4月5日
- 春霞2024年3月29日