あの角度がいい
「年をとっても、繋ぎに角度があり、キッチリと立っている」
某G紙の紙上パドックで、エイトの鈴木由紀子サンが、スイープトウショウについて、おもしろい表現をしていましたが、そうか。
人間と一緒で、馬も年を取るとお尻が下がり、体重も増えるとともに、同時に精神的に張りも失い、しゃきっとした立ち姿やモデル歩きができない。
後ろ脚にドテっと体重をかけるようになり、結果的に蹄の繋ぎの部分が寝てしまう。
ところ構わずゴロゴロと横になり、ゾウさん足の、フグ女房みたいになるんですかね(笑)。
我が家では、子フグ1号も2号も、暇さえあれば茶の間でゴロゴロ。
一直線に親フグの辿った道を驀進していますが、ハラホレハラ…。
そんな我が家の気の悪いメスたちを振り捨てて、明日は耳のピンと立ったスイープトウショウ。
鈴木京香サンみたいに豊満な、銭形模様がニョロニョロと浮き出た、ダンスインザムードを見に行かなくっちゃ。
天皇賞の予想のアレコレは、続きをクリックしてね。
【天皇賞】
確か、昨年の安田記念で、御大・井崎シューゴローは、スイープトウショウに◎を打ち、とんでもない万馬券を当てたことがあります。
ワタシは、無印。
破顔一笑、喜びを爆発させる井崎サンの横で、予想について。スイープトウショウについて、考えさせられた覚えがありますが、本格化一歩手前とはいえ、宝塚記念でハーツクライを完封(ハーツの快進撃は、その宝塚が起点だった)。
ゼンノロブロイ、リンカーンを、更に1馬身余と封じ込めた、あの宝塚に、スイープのアレコレが凝縮しているんでしょう。
ま、昨年の天皇賞は、前半千㍍が64秒台という、柏木集保サンの言う、「のけぞり」の超スロー。(笑)。
末脚不発で5着に終わったが、上がり32秒8という脚を使っているし、10着以内に入線した馬で、32秒台の数字をマークした馬は、例えばハーツクライは続くジャパンオCを、アルカセットとハナ差の激戦。
ハットトリックは、マイルCSで一気差し。
スイープトウショウ自身も、エリザベス女王杯で有無を言わせぬ一気差し。
上がりというか数字は、時には正直なんですよね。
なんて、コースは違うが、前走の京都大賞典は、昨秋の天皇賞のリプレイのような、千㍍通過が64秒台。
2000㍍通過も2分9秒台という、ウルトラスローの上がり勝負。
レースの上がりが33秒3に対し、スイープの上がりは32秒8。
●ラスト3Fのレースラップ
10秒9ー11秒1ー11秒3
●スイープの推定ラップ
10秒9ー10秒9ー11秒0
単純に並び替えただけですが、なんと11秒を切る脚を、推定2Fは確実に使っている。
京都と東京は、もちろんコース形態が異なる。
仕掛けどころや加速の在り方も違うでしょうが、乱ペースの追い込みというだけでなく、スローの上がり勝負にも対応できることを証明した。
スイープトウショウは、まだ進化している。
さすがに去年のような、のけぞりのスローにはならないだろうが、今年も確たる逃げ馬不在で、たぶん速くはならないだろうが、そうした緩ペースでも、きっとスイープは対応できる。
池添クン。変に他馬をマークしたり、構えすぎたりしないで、自由闊達に乗ってください。
相手本線はダンスインザムード。
こちらも、仕掛けのタイミング一つで、逆転有望。
緩ペースのい東京で、二度の33秒台の上がりがあるアドマイヤムーン(前回から舌を縛り、真っ直ぐ走るようになった)。
自在の脚を手に入れたコスモバルクが本線。
連穴は、オールカマーの上位組で最速の脚を使ったスイフトカレント。
毎日王冠の上がりが最も速かったオースミグラスワン(33秒9)ですか。
名付けて、「一丁上がり」の法則。
今日の夜(土曜)、グリーンチャンネルの明日のレース分析にゲストとして出演するんですが、この「一丁上がり」のネタを使おうかな(笑)。
なんて、実はスイープトウショウに本命を打ったことが、一度もなかったワタシ。
明日だけは頼んます。