グリーン・ウオッチング Vol 3
新馬戦は「上がり」
競馬の予想においても、馬券術としても、簡潔でいて、けっこう的中頻度の高い方法に、
「上がり3Fの数字の優劣」があります。
例えば、リサイトアチャームの新馬戦。
【ハロンラップ】
12秒7−10秒7−11秒3−12秒1—12秒1−11秒9−12秒
3F・34秒4−4F・46秒8
5F・58秒9−6F・1分10秒8
全体のタイムは、不良馬場で1分23秒5。
良馬場なら1分22秒前半。
新潟開催の千四百の新馬としては、全体時計としても、現時点で1〜2番目くらいの価値はある。
ゆうに1秒以上の馬場差を考えると、4F46秒8−58秒9は、新馬戦としてはかなり速い流れで、
【レースの上がりタイム】
4F・48秒8−3F・36秒7
当然上がりは時計がかかっているが、勝ち馬のディーズメンフィスの上がりは36秒2。
二着のマイネシャリマーが36秒4。
その二頭の上がりよりも速い、
最速の“35秒6”
を記録したのが、3着に食い込んだアスクデピュティと、5着のリサイトアチャーム。
もちろん、血統における芝・ダート適性。距離適性等々を考えなくてはなりませんが、スロー・ハイのどちらにしろ、上がりは上がり。
「能力の発露」
として単純に考えるなら、次走の狙いは、アスクデピュティと、お世辞ではなくリサイトアチャームということになる。
なんて、チャッターボックスの一族は、基本的に1200ベースの、ダートにも潰しの効く、胸前の発達したスピード馬が多い。
しかも、仕上がりが早いし、兄姉もクズがいない。
リサイトアチャームは、父がアグネスタキオンということもあって、マイルに対応できる中型サイズのように思います。
ま、この一族は、腹回りの発達した、
通称「鴨腹」とか「鴨胸」
と呼ばれる仔が多いが
(山内厩舎や森厩舎は、そんな馬ばっかりですね)、
デビュー戦は、血統的な特徴以上に腹回りがタプタプ(笑)。
しかも、前半は行きっぷりが悪く、内ラチよりに閉じこめられ加減。
ゴール前に画面がパーンしたら、いきなり大外をひょこひょこ伸びていましたが(笑)、ということは、ロスや仕上がり度合いを考えれば、かなり上がり目もある。
次は、馬券も積極的に買いましょう。
でも、この上がり作戦は、調べ出すと疲れるしキリがないので、新馬戦か二戦目だけに止めておいた方がいいけど…。