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「懺悔の日々の巻」

 40歳以上の競馬好きは、同時に、プロレス・ピンク映画・芝居(アングラや新劇)も好きであると一般的に言われている。

 なぜ、そんな共通点があるのかは分からないが、それを「時代」と片付けるのは無理があるような気がする。

 しかし、初めて会う40歳以上の競馬好きにそれらの話題を振ると即、友達になれるのだから、むべなるのである。

 いずれにしろ、それらを取り巻く環境に、野村克也氏が大スター・長嶋茂雄氏と比較して、

「長嶋がひまわりなら、俺は月見草だよ」

といった、あの卑屈感をうっすらと理解できるような気がする。

 私もその例に漏れず、そのいずれも好きなのであり、過日、新国立劇場に井上ひさし作『夢の痂』(かさぶた)を観劇してきた。

 この芝居は、東京裁判をテーマとしたものであり、チラシにはこんな一文がある。

 20060709-yumenokasabuta.jpg

「東京裁判は、『戦争の責任はA級戦犯にあって天皇も国民もみんな被害者であった』というひとつの線引きであり、戦争責任・戦後責任に対する曖昧さが、『悪いのはあいつで、俺たちは悪くない』と常に線引きしていく現在の国民の無責任さにつながり、そしてその無責任さを考え直さないと国際社会では生きていけない、といった問題意識から本作は発想されます」

 

 その日は、函館スプリントSの馬券を新宿で買って、芝居を観て、帰宅して、飯を食って、風呂に入って、ウイスキーを舐めながら、VTRでレースを見て、外れたことを知った。

 「クソッ、また外しやがって、あの野郎」

と矛先を向けた予想家は、ここでは丹下としておこう。

 そう愚痴った瞬間、先の一文が頭によぎったのである。

 私はあまりにも、予想家に責任を押し付けていないか。

 あまりにも、被害者意識が強くないか。

 馬券を買ったのはてめぇであり、てめぇが勝手に選んだ予想家に乗っただけではないか。

 それは丹下を選んだてめぇ自身の責任に帰するのではないか。

 これまで、仕事とはいえ、さんざん予想家の悪口を書きなぐってきた。

 2チャンネルで書かれている予想家の悪口を

「そうだ、そうだ」

と喜んで読んでいた。

 ったく、いい年をして恥ずかしいことをしてきたものだ。

 同じ悪口でも、自分の責任を認めつつ書くものと、責任転嫁で書くものとは必然とトーンが異なってくるだろう。

 東京裁判の話を競馬に矮小化するのもなんだけど、酒を飲むと、最近はすぐに反省したがるんだから、これも年のせいなのかなぁ。

 あ、また、年の責任にしてしまった。

 

 カーカーカー。

 お前らカラスは、反省ってことを知らないからいけねぇよ。

 

 

 

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